設立趣意書

近年、熊本の中心部を取り巻く郊外大型店等の乱立は、中心市街地、および中心商店街へ大きな影響を与え、来街率は毎年降下している。中心市街地の求心力低下の一因は、市街地は歴史的経過の中で自然形成されてきたために、自らの管理体制を持たない、野放しとも云える状態のまま今日に至っていることにある。管理体制が未整備であるために、中心市街地の種々の悪化する状況は放置されてきた。

 郊外大型店や再開発に伴う場所では、既に複数の建築物や契約店舗などを一括管理するシステムが存在し、最も効率の良いコスト構造、さらに共通ルールを持つことによって秩序ある空間管理を実現してきている。このようなシステムは、郊外大型店や再開発地区に於いての、地区内における付加価値を向上させ、また共通するコストを効率化することで、魅力創出のための再投資を積極的に行う体力を形成することに繋がっている。つまり、地区全体で日々の改善を恒常的に取り組むことで、無駄を可能な限り排除し、さらには顧客へ購買意欲喚起に繋がるような魅力ある事業を独自に実施していくという正のサイクルが生まれている。

 私たちの熊本の中心市街地においては、不動産管理などは戦後から個々の所有者の判断にゆだねられた体制が続き、商店街を構成する個々の店舗(不動産)の郊外大型店に対する競争力は著しく低下してきている。中心市街地の魅力(付加価値)の低下は、市街地の非効率性が根底にあり、熊本の中心市街地もその例外ではないのである。

 現状を打破し、今後、熊本の中心市街地を発展させる為には、中心市街地における非効率性を解消し、自主財源たるファンドを生み出し、恒常的に中心市街地内の競争力を生み出す正のサイクルをもった管理体制を創出する必要があると考える。

上記のことから中心市街地の一括したマネジメント管理会社が必要であり、市街地全域の効率化とルール作りを推進することで、日々の改善を促し、なおかつ積極的に魅力を創出する独自事業を展開していくことが、中心市街地発展の必須要件と考えるに至った。

 また熊本は3 年後に九州新幹線の全線開通を迎える。福岡との新幹線による連絡は35分と云う短時間である。そんな状況下、熊本中心市街地の不動産改善事業を推進し、来街者の皆様に支持される、時代に合った街の再構築を必要としている。その事がひいては熊本の新しい時代を創ることになり、新しい魅力を発信し、市民や県民からの支持を得ていく最善の道だと確信する。奇しくも今年は熊本の街も熊本城創建以来400年になる。 この400年の歴史の歩みの中で熊本の中心市街地は各時代の要請に応え、先人達が率先してまちをつくり、変化させることで、今日の熊本は存在している。

 今後100年先まで見据えた熊本の新たな時代の要請に応えられる体制を作るために、熊本城東マネジメント株式会社を設立し、中心市街地が再び市民、県民などにとって魅力ある特別な地区として受け入れてもらえるようにすることを、会社設立の本懐としたい。

[経営方針]

1. 市街地の真の価値向上のため、適正な効率化とルールづくりを推進する

2. むやみな儲け主義にとらわれることなく、真に熊本のまち発展に寄与することを第一と考える

3. 自ら自立的な事業を創出し、利益の一部を市街地への事業に積極的に投資する

4. 市街地事業は多くの協力者と共に推進されるものであり、地域内外の機関との積極的な提携関係を構築する

5. 適正な情報公開を実施し、市街地の実情を共有して改善事業に生かしていく

2008年

熊本城東マネジメント株式会社

発起人一同