レポート「中心市街地活性化法と地区経営事業会社」
熊本城東マネジメントの取り組みをもとに、徳島大学の紀要に寄稿した「中心市街地活性化法と地区経営事業会社」に関するレポートです。
中心市街地活性化法と地区経営事業会社
― 熊本城東マネジメントによる地区経営の試み ―
矢部拓也(徳島大学総合科学部准教授)
木下 斉(熊本城東マネジメント代表取締役)
1.はじめに
衰退局面にある中心市街地を効果的に再生させるまちづくりの担い手(組織)は,いかにして生み出すことが出来るのか? また,中心市街地を活性化させるメカニズムとはどのようなものなのか?
本研究では,熊本市を事例として,上記の問に答えてゆきたい。中心市街地活性化の政策的支柱である中心市街地活性化法の活用という点から見ると,熊本市は成功事例のひとつと言える。多くの地域で認定された旧中心市街地活性化法下での基本計画の認定は当然受けており,旧法の反省から,認定のハードルを上げ,実効性の高いプランを提示できた都市のみ認定を行うという,「選択と集中」を掲げて改正された中心市街地活性化法(2006年6月7日交付,同年8月22日施行,2008年7月9日現在で)においても,活性化基本計画が全国で7番目(2007年5月)に認定されている。本稿では,まずは,中心市街地活性化法を基軸に行われてきた熊本のまちづくりを俯瞰する。
その上で,著者達が設立に関わった,上記のような,これまでのまちづくりとは異なった潮流から生まれたまちづくり会社(2008年7月設立,9月より事業開始)の取組を紹介することで,上記の問いに答えてゆきたい。
調査方法
本研究は,2001年~現在にいたる矢部,木下の熊本市のまちづくり活動への参与観察,視察および行政関係者などへのヒヤリングをもとにしている。
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